復活の目で観る

2023/03/15

奇跡 再創造

 「あなたは、もうその人を見ている」ヨハネ福音書第937

2023年3月19日 大斎節第4主日(A年)

The Blind Man at the Pool of Siloam by Edmund Blair Leighton (1852-1922).

障害や病気があると自然とその原因を探します。遺伝か、気質か、生活か、出来事か・・・。原因探しは「本人が悪い」「あの人は元々そういう人だ」という人格否定となりがちです。


今日の視覚障害者も、罪が原因だとされてきました。見えない目、暗い視界は、罪の暗闇のしるしとされ、物乞いをしていました。どれほど辛い生活か。


しかしイエスさまは、障害は罪ではなく神の働きが現れるためだと言われました。そして創造(創世記2:6,7)を彷彿とされるように、水()で土をこねて目に塗り、目を開けたのです。これは新しい創造のしるし、イエスさまの復活のしるし、私たちの復活のしるしです。死に定められたこの世的な命から、復活の新しい命へと創り変えられる、再創造のしるしです。


私たちの障害や病気、老化や死さえも、神さまの働きが現れるためにあります。復活の日には全ては癒されるからです。


この人はどれだけ嬉しかったことか。暗闇だった目には、復活の光が満ちました。そして自分は、罪のしるしではなく、神のしるしとなったのです。


イエスさま自身、復活の目が開いて自分十字架を振り返ったとき、こう思われたのではないでしょうか。「あぁ、本当に、十字架の暗闇は復活の光が現れるためだったのだ」と。


そして復活の目が見たのは・・・普通の人でした。しかし声をかけられた瞬間、それがイエスさまだと悟りました。真実を観ました。復活の目によって世界を観れば、その何気ない日常のすべてにイエスさまを、神さまの働きを観るのです。


神さまどうか死ではなく、復活の命の目で、自分と世界に働くあなたを観させてください。


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聖公会京都教区の司祭です。大津聖マリア教会勤務です。うつ当事者として自助グループ「マ・カタリーナ」の世話人もしています。リンクをご覧ください。

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